戦国魂

大河ドラマ風林火山コンテンツ | 戦国魂

ストラップ武将Tシャツ旗指物タオルシルバー・フィギュア戦国雑貨戦国美味買物カゴの中身HOME

 
HOME > 現世名将言行録 > Vol1.戦国BASARA英雄外伝(HEROES)小林裕幸プロデューサー
 
 

第1回 「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」プロデューサー 小林裕幸氏

記念すべき第一回は先月発売されたばかりの新作「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」の生みの親、小林裕幸プロデューサーにお話をお伺いすべく大阪にあるカプコンさんへお邪魔しました。

「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」楽しみ方について

鈴木:早速プレイさせていただきました。
まず感じたのが、あれ? これってほぼ新作くらいのクオリティーとボリュームだなと。
なのに、何で外伝なの?と思いました(笑)。
それとテンポとストーリーが更に良くなっていますね。

小林:ありがとうございます。最初の企画は外伝だったんですが、・・・わかりやすくいうと2.5ですよね。これくらいの期間のクオリティーで制作すれば2.5でOKだよって言ってたんだけど、開発チームがこれじゃあ足りないと言い出して(笑)
「協力プレイ、全30武将を入れたい。」「やっぱり他のキャラクターにもストーリーが欲しい。」とか言い出して・・・だから、外伝というタイトルが先に決まっていたという感じです。

  結局8人しかないはずなのに、テンポアップや一つひとつのストーリーはすごく濃くなっているので結果的に全体のボリュームが増えちゃった。あと、二人プレイは友達や家族とやっていただける新しい魅力になっています。

真壁:じゃあ、外伝だったのにやりたい事を入れていたら、いつのまにか盛り沢山になって・・・
やりすぎちゃったという感じなんですね(笑)関西のノリだなあー

小林:そうですね。あくまでも3じゃないんです(笑)
英雄外伝というタイトルで買ったら凄かった、ナメてましたーっという声が聞けて嬉しいですね。
ちなみにお二人はどこまでプレイしましたか?

真壁:片倉、お市の順で、手取川をクリアしたあたりです。

鈴木:僕はあえて順を変えてやりました(笑)片倉、浅井、お市の途中まで。
小林さんのオススメどおりにやってません(笑)

小林:ストーリーモードはやっぱり順番にやるのがオススメですね。
真壁:駄目だよー!ちゃんと順番にしないと(笑)
鈴木:そうですね。やってみてその通りだと思いました(苦笑)

小林:どうしてもお市の話は重たいストーリーで、プレイしたあとも重い感じなんですが、浅井に関してはヒーローモノなんで締めを浅井で終わっていただければスッキリします(笑)

真壁:戦国BASARA2ははっちゃけた感じがありましたが、今回は前回に無い「感情」がでているなと。
2はお祭りのイメージだったんですが、英雄外伝ではキャラクター毎にテーマが感じられる作品になっていますね。小十郎のストーリーでは政宗が前作では見せたことの無いような感情も出したりして。

小林:そうですね、今までの政宗ならやられたらやりかえすぜという感じでイケイケどんどんだったんですが、今回は小十郎との絡みで大将としての器というのも描いてます。
そういう政宗と小十郎がいて、悪役の松永がさらに引き立つ(笑)

(ここから松永の話で盛り上がる三人)

鈴木:そうです。戦国ファンとしては松永の存在が非常に気になるところでした。どんな感じででるのかーと。

小林:松永は今回かなりクローズアップしましたからねー。

鈴木:今回の松永が凄く良くて、僕なりに紐解いたのですが、彼は名物収集家=いわゆるコレクターだったんです。何で政宗の六(りゅう)の爪を狙うの?とか普通は気になるんですが、松永の生き方を知っている戦国ファンならやればすぐ理解できる。名物に対してクレイジーなくらいのこだわりを見せる彼は、史実でも最期は最高の名物「平蜘蛛の茶釜」ごと爆死したと言われています。また戦国時代では最高クラスの文化人(数奇者)でもあり、謀略家でもありました。

小林:そのあたりは開発チームが勉強をしています。
彼は史実でも珍しい死に方をしていますよね。
当初から火薬を使うキャラクターで考えていましたが、問題はそれが如何にザコキャラにならないようにするか。安易に火をつけて爆弾を投げるのではなく、計画的に火薬が仕掛けてあって、剣の摩擦で着火したりとか「知的なボスである」という点にとことんこだわっています。

真壁:松永の最期のシーンなんかは漫画にも通じる演出でとても印象的ですね。全体を通じてストーリーに「感動」があったなと。松永の起用は戦国ファンにとって驚愕でした。

 

脇役キャラでお気に入りは?

今回は脇役のキャラというのも新しいキャラクターが増えていますが、お気に入りのキャラクターはありますか?

真壁:
三好三人衆とかね。あの登場シーンは最高。

小林:
あれは某アイドルグループがモデルです(笑)
五本槍のノリではなく、松永の“大人の魅力に合う中ボス”にしてねという要望を出して生まれたキャラクターです。

鈴木:姉川の13段戦国ファンが思わずニヤリとするはずです。
史実では織田軍は姉川で13段の備えをして、浅井軍に11段まで破られているんですよね。

小林:そうです(やはり反応したかという感じで)。今回はそういう小技もきかせています(笑)

・松永久秀の「爆進」とか「大仏殿炎上」
・長政の頭を杯にしてくれるわ!という信長の台詞
・姉川の戦いの13段
など戦国ファンが思わずニヤリとするキーワードも

鈴木:開発者チームの方はかなり勉強されてますよね。 知ってる人には分かる、そんなこだわりが感じられました。

小林:2はボリュームを重視。英雄外伝では種類や質を持たせたかった。今回はいい意味でファンを裏切っていると思います。2で遊んだ人がより楽しんでもらえる。それが質だと思ってます。

 

 小林さんにとっての戦国時代とは?

鈴木:今度はちょっと重いテーマで(笑)

戦国BASARAシリーズの戦国をアレンジするやり方にはかなりこだわりがあると思うんですがそのセンスが凄い。ここで小林さんにとっての戦国時代ってどんなイメージだったのかを聞いてみたいと思います。

小林:破天荒な生き方の信長は子供のころから好きだったんですよね。日本人がいかに戦国と近いか・・・
大河や正月では戦国があるにも関わらず、日常ではほとんど関われない。
でも日本人にとって身近なもので、憧れの英雄で、きってもきれない関係にあるはずなんです。
開発チームは戦国の歴史に元から詳しかったわけでなく、勉強して詳しくなったんです。
だから、固執するんじゃなくて、自分たちだからできる自由な発想や、創りたいものを創ろうと思った。
ただ、ひとつ注意しているのは「戦国」BASARAだよと。
戦国感というのを感じていただく事を一番の念頭に創っています。

鈴木:浅井のストーリーをやってて感じたのは子供の頃好きだったアニメや特撮がスタイリッシュになってよみがえっている。どこか懐かしい部分があったり、そんな魅力もありますね。

小林:小十郎はまじめなキャラだけど、ブチ切れると怖いお兄さんになる。
武将というのは英雄つまりヒーローなわけで、現代の架空のヒーロー像を武将にあてるとこのキャラとか・・・共通のテーマというのがみえてきます。
そして自分たちが感動したものをクリエイター達が楽しんで創っています。

真壁:現代の日本人が持っている文脈「かつて経験した子供の頃のヒーローや悪役の世界」に見ていたものがフューチャーされているんですね。

小林:更に今回は30武将が遊べるというボリュームなので自分なりにストーリーを膨らませて楽しんでいただけるのではないでしょうか?例えば、天下統一モードで今川の天下を目指すなど・・・自分ならではのIFストーリーで歴史ファンならではの楽しみ方もあると思います。

真壁:ちなみにすべてのキャラで一押しはだれですか?
    ※プレイヤー武将は全30人。敵武将(NPC)の松永を入れて、登場武将は全31人です。

小林:今回31武将すべての中での一押しは、松永ですね。 

鈴木:え?そうなんですか?!

小林:いつも人気ある人を応援したくないんですよね。
やっぱり創ってて楽しかった。2の時は浅井を押してたんだけどなあ(笑)

 

 

真壁:ひょっとして次回作では松永が主人公に・・・(笑)?

小林:それはどうなるかわかりませんが、松永って信長との絡みがあるのでやってみたいですね。

 

鈴木:今回は全体的にシリアスな展開ですよね。特に松永は悪役なんだけど儚さが感じられますね。
松永の「ケイ」はよかった。

小林:これは結構心配だったんですよね(笑)
脚本をみると、「ケイ」って分かるのかなーって思ったんだけど、声が入るとやってよかったなあと思いました。

※松永久秀は貴殿(現代のあなたの意)を「ケイ」と発言します。


 戦国魂について

小林:今回戦国魂さんとのコラボでグッズなどを出していただいたわけなんですが、やはり他社さんとはまた違った魅力があるんじゃないかなと思います。
すごいタンブラーいいなあと思ってて、土林氏のイラストがあってますよね。風呂敷なんかもすごいものが出てきてとても楽しみにしてます。

鈴木:ありがとうございます。僕たちにとっては戦国BASARAをきっかけに戦国を知っていただく方も多いんですよね。そこから戦国魂のサイトで史実を知ってもらったり・・・

小林:それは多いと思います。実際に現地に行ったり、お祭りに参加したり、驚きの展開があって、今後もお互い協力できたらと思ってます。

真壁:意外なのがバサラから史実を知って、「バサラもオリジナルの史実も両方好き」という人が増えている。

鈴木:そうですね、戦国時代ファンでもやってみると意外と楽しかったという声を聞きます。特に今回の英雄外伝は史実に詳しい人なら思わずニヤリとする。だから戦国ファンにもそういう部分バサラを楽しんでもらったらいいと思うし、歴史の楽しみ方の度量みたいなのが広がる気がします。

真壁:実はこれは凄いことで、強力な個性のキャラクターはその数をまとめるだけでも大変なんですが、それを戦国という歴史をテーマにして纏め上げている「戦国BASARA」のバランスがいかに難しいか・・・・
僕は漫画を描いているのでとても良く分かります(苦笑)

小林:バサラはパラレルワールドなんですよね。
キャラクターがどこで死んだのかという歴史があるから、ifが面白い
信長が本能寺で死んでなかったら単に本能寺を舞台に戦っているだけになる。歴史をベースにすることで深みがでてる。松永が爆死したからバサラでの最期がどうなるか気になる。六爪流で英語を喋るのが伊達政宗というキャラクターじゃなかったらどうなってたか・・・たぶん面白くなかったはず。

鈴木:なるほど、歴史があるからアレンジが面白いという事ですね。

真壁:伊達らしさということでいうと、各キャラクターのイメージカラーがはっきりしてますよね。

小林:にはこだわってますね。
政宗は青、幸村は赤など色=キャラクターの個性というのをあえて作っています。

真壁:あと最後にお願いというか、次回には是非籠城を入れて欲しいなと・・・。

小林:じゃあ、籠城を広める会をまずがんばらないとね(笑)

 最後に今日の一句

鈴木:最後に、突然ですが今日の総括として一句したためてください。(サプライズ)

小林:えー、今回第1回なんですよねー(苦笑)わかりました。じゃバサラキャラから一言。

名将よりの一言

バサラを欲しがればよいのだ、
          どうせ人はすぐに死ぬ

戦国BASARAプロデューサー小林裕幸


このコメントは新作英雄外伝(HEROS)の新キャラクター松永久秀のセリフをもじっていただきました。

 


 

鈴木ということで、今回は株式会社カプコンの戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)のプロデューサー小林裕幸氏にご登場いただきました。

小林プロデューサーのバサラはパラレルワールドなんですよね。
キャラクターがどこで死んだのかという歴史があるから、ifが面白い
というのは私も非常に共感できるところでありました。
クリエイターの方たちが本当に戦国を楽しんでつくっているという事が素晴らしく、歴史ある国日本だからこそ生まれてきた作品ではないかと思います。
皆様も是非、戦国のパラレルワールドを体験していただければと思います。

最後に、編集カットや突然のサプライズなど無茶なご要望に快くお応えいただきました小林プロデューサーにこの場をお借りして改めて感謝申し上げると共に今後の活躍に期待しております。

 

関連情報


【プレイステーション2版】
対応ハード:PlayStation2 枚数:1枚組
希望小売価格:5,219円(税込 5480円)

外伝という位置づけながらクオリティーとボリュームは大満足。PS2版は価格が安いのも◎
前作「戦国BASARA2」からデータコンバートが可能。

【Wii版】戦国BASARA2英雄外伝(HEROES)ダブルパック
Wii版「戦国BASARA2」同梱 】
対応ハード:Wii 枚数2枚組
希望小売価格:6,990円(税込7,340円)

Wiiリモコン、ヌンチャク、クラシックコントローラ対応。同梱の「戦国BASARA2」とデータ共有が可能。

(c)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES) 公式サイト

戦国BASARA魂企画ページ
 

インデックスへ戻る    |   戦国魂公式サイトへ戻る   |   戦国魂本店へ戻る



 

©2004-2007 SENGOKUDAMA PROJECT .org All Rights Reserved.  戦国魂は登録商標です。
当ページはリンクフリーですが、コンテンツの転載、画像の無断使用はお断りしています。